選挙制度の話は一見、政治家たちの権力闘争に見えるが、実は国民の日常生活や懐事情に直結している。小選挙区制のもとでは、党執行部の一言で大型予算の配分や税制改正の方向性が決まりがちだった。そのため、地方の固有の事情や特定業界の切実な声が切り捨てられる傾向があった。
もし中選挙区制が復活すれば、同じ地域の選出議員同士が競い合うため、地元住民の暮らしや地域インフラ、社会保障の充実を巡る政策提案が活発化する。結果として、中央集権的な予算配分から地方への実質的な手厚い支援へと舵が切られる可能性が高い。一方で、過度な利益誘導政治への先祖返りを懸念する声もあり、国民一人ひとりが政策を見極める眼力を問われることになる。