ファンが口を揃えて「総本店のスープは他と違う」と語る現象は、単なる思い込みではない。一般的な鶏ガラ白湯ラーメンの常識を覆すその高濃度スープは、厳選された鶏ガラと十数種類に及ぶ香味野菜をじっくりと煮込み、極限まで旨味を抽出して作られる。箸が立つとまで形容される粘度を持ちながら、後味には驚くほど嫌なしつこさが残らない。
総本店で提供されるこってりラーメンは、スープの温度管理、麺の湯切り、丼への注ぎ込みに至るまで、熟練の職人技が冴え渡る。スープが麺に絡みつくのではなく、もはや麺がスープを抱き込んで口の中へ飛び込んでくる感覚。ポタージュのようでいて、力強い動物系のコクが鼻腔を突き抜ける。セントラルキッチン全盛の時代にあっても、この本店で味わう一杯には、直営旗艦店ならではの細やかな調整と、徹底した鮮度管理による「決定的な輪郭の鮮やかさ」が存在する。