『ちはやふる』を語る上で絶対に外せない最大の聖地が、滋賀県大津市に鎮座する近江神宮です。天智天皇を祀るこの神社は、天智天皇が百人一首の巻頭歌「秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ」を詠んだことに由来し、「かるたの殿堂」として全国に名を馳せています。
映画『上の句』『下の句』『結び』の全作においてクライマックスの舞台となったこの場所には、ファンなら息をのむ名シーンの現場が凝縮されています。
▲ 劇中で瑞沢高校かるた部が駆け上がった朱塗りの楼門と、熱戦が繰り広げられた勧学館
1. 瑞沢高校かるた部が駆け抜けた「朱塗りの楼門」と石段
映画のキービジュアルや劇中で、袴姿の千早(広瀬すず)たちが強い決意を胸に駆け上がる、あるいは祈りを捧げるシーンが撮影されたのが、近江神宮の朱塗りの楼門へと続く大石段です。緑豊かな森に鮮やかな朱色が映えるこの大階段の前に立つと、劇中の緊迫感と瑞々しい青春のエネルギーが胸に迫ります。
2. 名人戦・クイーン戦と全国大会の激闘の場「勧学館」
境内の一角にある近江勧学館は、毎年1月に競技かるたの名人位・クイーン位決定戦が行われ、夏には全国高等学校かるた選手権大会が開催される実在の総本山です。映画でも大広間(浦安の間など)で畳を激しく叩く熱戦が撮影されました。館内には原作者・末次由紀先生の複製原画や実写キャスト陣のサイン色紙、記念パネルが展示されており、来館者の胸を熱くさせます。
近江神宮へのアクセスと参拝のポイント
2026年現在の主要アクセス方法は以下の通りです。
- 電車利用の場合:京阪電車石山坂本線「近江神宮前駅」より徒歩約9分。またはJR東海道本線・湖西線「大津京駅」より徒歩約20分(タクシー利用で約5分)。
- 車利用の場合:名神高速道路「京都東IC」より西大津バイパス経由で約10〜15分。無料参拝駐車場が完備されています。
- 参拝の作法と注意:近江神宮は神聖な信仰の場です。境内での過度なポージング撮影や大声での会話は慎み、神前で一礼してから巡礼を行いましょう。また、近江勧学館は競技かるたの公式練習や大会で使用されている時間帯は立ち入りが制限される場合があるため、事前の確認が推奨されます。