漫画『コロッケ!』におけるアンチョビの強さを語る上で外せないのが、禁忌とされた能力「究極の裏技(アルティメット・シークレット)」による肉体変貌です。通常時の華奢な体躯からは想像もつかない、異形かつ筋骨隆々の巨躯へと変異した姿はパーフェクトアンチョビ(完全体)と呼ばれ、歴代ボスキャラの中でもトップクラスの絶望感を誇ります。
この変身を遂げたアンチョビは、通常の打撃や気弾を一切受け付けない鋼鉄の肉体と、周囲の地形を一撃で粉砕する破壊力を手に入れます。主人公・コロッケの渾身の技すら赤子の手をひねるように無力化し、圧倒的な力の差を見せつけました。少年漫画の枠を超えたグロテスクさと威圧感を兼ね備えたビジュアルは、作者・樫本学ヴ氏の卓越した筆致が産み落とした最高傑作の一つと評されています。
ただ強いだけでなく、「自らの肉体を改造してまで強さを求める執念」がその異形さに凝縮されており、読者に戦慄を与えた理由もそこにあります。