現代のVTuberカルチャーにおいて、ファンフィクションは「推し活」の熱量を昇華させる素晴らしい自己表現であると同時に、一歩間違えれば対象との心理的境界線を曖昧にしてしまう危うさを孕んでいます。
社会心理学の観点から見れば、配信者と視聴者の間に生じる「擬似パラソーシャル関係(擬似的な親密さ)」が行き過ぎると、ファンは「自分の理想とするライバー像」を無意識に本人へ押し付けがちになります。小説のなかで描かれた魅力的なキャラクター像は、あくまでクリエイターの想像力が生み出した「フィクションの産物」であり、配信で見せるライバー本人の実像とは区別して受け止めなければなりません。この「心理的バウンダリー(境界線)」を健全に維持することこそが、息の長いファン活動を続けるための最大の教訓です。
【向き・不向き】にじさんじ小説を楽しむための判断基準
- 向いている人:
- 公式配信のノリを愛し、もしもの世界線(IFストーリー)をエンタメとして割り切って楽しめる人
- タグの使い分けや伏字の意味を理解し、クローズドな空間でひっそりと作品を愛でられる人
- 作者への感謝を忘れず、長編の完結や更新を温かく見守ることができる人
- 慎重になるべき人・おすすめできない人:
- 二次創作内の性格描写や関係性を「公式の真実」だと混同してしまう傾向がある人
- 検索避けの概念を知らず、SNSの公開アカウントでライバー名を明記して小説を拡散しがちな人
- 解釈違いに対して攻撃的になり、コメント欄等で他者の創作を否定してしまう人