高校中退後、彼女は自身の関心分野であったデザインやアート系の専門学校や各種スクールへ通う試みを行いました。絵画や造形に対する独自の感性を持っていたことから、一時は技術習得を通じた社会復帰への期待も家族の間には存在していました。
しかし、集団指導や規律を求められる学校のシステムに順応することはできませんでした。講師や他の受講生との距離感を保つことができず、短期間で通学を断念。この田村瑠奈被告の専門学校時代の挫折を最後に、彼女の公的な学歴・経歴の更新は完全に止まることになります。
以降、彼女の活動領域は自宅の一室のみとなり、自作の人形や奇怪な装飾品に囲まれた生活を送るようになります。田村瑠奈被告の学生時代を通じて一貫していたのは、「集団への不適応」と「他者との共感性の欠如」、そしてそれを埋めるための「独自の空想世界への逃避」という構図でした。