物語の軸となる湘北高校バスケットボール部は、個性が強すぎる不揃いな才能の集まりだ。未経験者として入部した主人公・桜木花道は、常識外れの身体能力と物怖じしない度胸で急成長を遂げる。リバウンドに目覚め、愚直なまでに泥臭いプレイを重ねる彼の進化は、チーム全体の起爆剤となった。
一方、中学時代からスター選手として名を馳せた流川楓は、圧倒的なオフェンス力とクールなプレイスタイルでコートを支配する。一見対極に見える二人の激しいライバル関係こそが、湘北の攻撃陣を駆動するエンジンだ。さらに、キャプテンとしてゴール下に君臨する赤木剛憲の精神的支柱としての存在感、精巧なアウトサイドシュートで復帰を果たした三井寿の劇的な復活劇が、チームに戦術的深みをもたらした。
ポイントガードとしてゲームをコントロールする宮城リョータを加えたこの5人は、個々の欠点を互いの強みで補い合いながら、王座を脅かす存在へと成長を遂げていく。単なる努力と根性の物語ではない。緻密なリアリティに裏打ちされたスポーツ漫画の最高峰として、彼らの足跡は今なお鮮烈な輝きを放っている。