東寺のかえるを語る上で欠かせないのが、弘法大師の月命日である毎月21日に開催される縁日「弘法市(こうぼうさん)」です。境内には約1,000軒以上もの露店が立ち並び、早朝から約20万人規模の人出で賑わいます。
この弘法市では、古美術商や骨董店が多数出店しており、明治・大正期の陶磁器や信楽焼の古いカエル置物、昭和レトロな真鍮製のカエルオブジェなどが所狭しと並びます。「玄関先に飾ると幸運を招く」とされるアンティークのカエル置物は目利きファン垂涎の的となっており、値切り交渉を交えながら一期一会の一品を探し出すのが醍醐味です。
また、弘法市以外の日にも境内散策の楽しみは尽きません。有料拝観エリアの庭園にある瓢箪池周辺は、初夏には新緑、秋には紅葉が美しく映り込む絶景ポイントです。池のほとりや石組みの間には時折本物のカエルや野鳥の姿も見られ、都市の喧騒を忘れさせる静寂の隠れスポットとなっています。