厚生労働省の母子保健統計や周産期医療施設の臨床記録によると、陣痛開始から出産に至る平均分娩時間は、初産婦で12時間〜15時間前後、経産婦で5時間〜8時間前後と、約2倍の開きがあります。
コミュニティや出産体験手記には、両者の進行速度の違いによる現場の混乱が生々しく記録されています。
「初産のときは、10分間隔になってから病院に入り、そこから子宮口全開大まで14時間かかりました。痛みに耐える時間が長く、精神的な持久戦でした」(30代・初産婦の手記より)
「2人目のときは『少しお腹が張るな』と呑気に構えていたら、痛みを自覚してからわずか2時間で5分間隔になり、病院到着から40分で出産。車の中で産まれてしまうのではないかと生きた心地がしませんでした」(20代・経産婦の手記より)
産科施設では一般的に、産院へ連絡を入れるタイミングとして初産婦は本陣痛が10分間隔になった時点、経産婦は15分間隔、あるいは規則的な痛みを感じ始めた時点を指定しています。経産婦は子宮頸管が開きやすく、分娩進行が急激に加速するリスクがあるため、初産の感覚で待機していると危険です。