佐藤栄作の政治生命を語る上で欠かせないのが、従姉妹にあたり妻となった寛子夫人の存在だ。寛子夫人は率直な発言と独特の存在感で知られ、メディアにも度々登場して昭和の政界舞台裏を証言した。夫が首相を辞任した直後の有名な会見でも、彼女の言動は大きな話題を呼んだ。
栄作と寛子の間には二男が生まれ、一族の血筋は現在も多様な分野で引き継がれている。永田町において「家系」や「血統」が持つ意味合いは、21世紀に入ってもなお議論の対象であり続けているが、佐藤栄作が残した政治的・社会的遺産は、その一族の血脈を通じて今日も日本社会の深層に静かに息づいている。