「ゴイゴイスー」というフレーズの根底にある意味は、極めてシンプルかつストレートな「ものすごく驚くほどすごい」という最大級の感嘆表現です。言葉の成り立ちとしては、芸能界やマスコミ業界で古くから使われてきた逆さ言葉(倒語)の「ゴイスー(=すごい)」に、反復と語感の跳躍を加えた派生語にあたります。
このギャグが世に生まれた背景には、相方であるダイアン ユースケとの長年にわたる舞台上での掛け合いと、関西ローカルの劇場・ロケ現場での試行錯誤がありました。津田篤宏本人がバラエティ特番や公式YouTubeチャンネルで語った誕生秘話によると、もともとは台本に緻密に組み込まれたネタではなく、ロケ先で想定外のハプニングや強烈な素人と遭遇した際、反射的に飛び出したアドリブの叫び声が原型でした。
「言葉の意味で笑わせるのではなく、体から発せられる熱量とリズムで空気を一変させる」という津田のツッコミスタイルと結びつき、単なる倒語の枠を飛び越えて唯一無二のリズムギャグへと結実したのです。最初は関西のお笑いファンを中心に浸透していきましたが、ダイアンの東京進出や賞レースでの躍進、テレビ番組での連続的な露出を機に、日本全国の老若男女が真似するキラーフレーズへと駆け上がりました。