日本だけが異常なわけではない。北米、欧州、東アジア全域で45℃を超える熱波が同時多発しており、地球全体の熱エネルギーバランスが崩壊しつつある。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の予測シナリオの中でも、最悪の推移に極めて近いペースで温暖化が進行しているのが現実だ。
気象モデルのシミュレーションによれば、今後数年のうちに日本国内で42℃台の観測データが報告される可能性も十分に予想されている。「異常気象」と呼ばれた現象が、もはや「新たな平常(ニューノーマル)」へと置き換わったのだ。我々は、この酷暑を前提とした社会システムの再構築を余儀なくされている。