SNSや知恵袋コミュニティを分析すると、書き置き御朱印の取り扱いで後悔しているユーザーの声には明確な共通項が存在します。
「限定の切り絵御朱印にスティック糊を塗ったら、細いパーツがちぎれてしまった」「両面テープを貼る位置を間違えてしまい、剥がそうとしたら御朱印帳の台紙ごとビリビリに破れた」といった悲劇は頻繁に報告されています。特に近年増えているレーザーカット加工の「切り絵御朱印」や「透かし和紙御朱印」は、糊付け貼り付けそのものが極めて高難度です。
表具師や紙の保存修復の専門家によると、奉書紙は空調による湿度変化でも微小に伸縮を繰り返します。全面を強力な接着剤でガチガチに固定してしまうと、季節の変わり目に台紙と御朱印の収縮率の差から亀裂や引きつれが起きることがあると指摘されています。
この問題を回避する最も洗練されたプロの手法が、「四隅だけを留める三角コーナーテープ(フォトコーナー)の活用」や「スリーブ式ホルダーによるノン糊保存」です。紙本来の呼吸を妨げず、将来的に剥がして額装し直すことも容易になるため、文化財保存の観点からも理にかなっています。