ドラマ『教場』における林遣都の役柄は、神奈川県警察学校・第198期風間教場に所属する生徒・平田和道です。平田は、父親が警察官という厳格な警察一家に育ち、幼少期から「警察官になって当たり前」という強烈な家庭環境のプレッシャーに晒されていました。
しかし、本人の資質は過酷な警察学校のカリキュラムについていけず、同期生の中でも落ちこぼれとして扱われる日々。成績優秀で人望も厚く、元小学校教師という経歴を持つ同期の宮坂定(工藤阿須加)から親切心で勉強や訓練のサポートを受けるものの、その善意すら平田にとっては自尊心を粉々に砕く「憐れみ」や「屈辱」として蓄積していきました。
物語は、風間教官の鋭い監視の目が光る中、劣等感に押しつぶされそうになった平田が、自らの存在意義を証明しようともがくあまり、取り返しのつかない狂気の行動へと傾斜していくプロセスを克明に描き出します。