有田の果実とひとくちに言っても、収穫の時期によってその表情は大きく変化する。日本人が愛してやまない温州みかんの代名詞として、10月上旬から翌年1月にかけて長いシーズンを楽しめるのが特徴だ。
10月に出回る「極早生(ごくわせ)」は、ほのかな酸味と青みのあるフレッシュな香りが立ち上る。11月中旬からの「早生(わせ)」になると糖度が格段に増し、バランスの取れた王道の味わいへ進化する。さらに12月以降の「中生(なかて)」や「晩生(おくて)」では、じっくり蓄えられた濃厚な甘みと薄い内皮がとろけるような食感を生む。時期による変化を堪能するのも醍醐味の一つだ。