株が順調に成長して茎が伸びてきたら、増殖に挑戦する絶好のチャンスです。フィロデンドロンの増殖法としては「茎伏せ(ノードカット)」と「トップカット(挿し木)」が主流ですが、初心者でも成功率が高いのは気根を活用した方法です。
【増殖の手順と重要ステップ】
- ① 節(ノード)と気根の確認:葉の付け根にある節ごとに成長点(目)と気根が存在します。節と健全な気根を最低1セット含むようにカットラインを定めます。
- ② 清潔な切断と殺菌:アルコール消毒した鋭利なナイフやカッターを用い、一刀で茎を切断します。切り口にはトップジンMペーストなどの癒合剤や草木灰を塗布し、雑菌の侵入を防ぎつつ半日ほど陰干しして乾燥させます。
- ③ 水苔へのセット(茎伏せ):固く絞った清潔なニュージーランド産水苔で気根部分を優しく包み込み、透明なスリット鉢やプラカップに植え付けます。
- ④ 温湿度管理:密閉容器や衣装ケース、育苗用ヒートマットを活用して温度23〜28℃、湿度80%以上を維持します。明るい日陰に置くことで、約3〜5週間で気根が伸長し、節の成長点から新芽(ドリル)が展開してきます。