単なる外国語音声の直訳にとどまらず、日本語の表現やテンポ感に合わせた専用脚本が用意された本作。その中心に立ったのが、マリオ役を演じた宮野真守だ。ゲームでおなじみの掛け声やアクロバティックな動作を、躍動感あふれる声で見事に表現してみせた。弟のルイージ役を務めた畠中祐も、臆病でありながら弟思いな一面をコミカルかつ繊細に演じ切っている。
さらに、ピーチ姫役の志田有彩、キノピオ役の関智一、そして宿敵クッパ役を務めた三宅健太ら、実力派声優陣の共演が物語の密度を極限まで引き上げた。ドンキーコング役の武田幸史を含め、どの登場人物にも「この声以外考えられない」と思わせる圧倒的な説得力が漂う。