エアコンの冷房や除湿運転は、部屋の熱い空気を吸い込み、内部の熱交換器(アルミフィン)で急激に冷却して冷風を送り出す仕組みです。この熱交換の過程で、空気中に含まれていた水蒸気が飽和して大量の結露水へと変わります。一般的な家庭用ルームエアコンであっても、湿度の高い猛暑日には1時間あたり1〜2リットルもの水分が内部で発生しています。
通常、この結露水は熱交換器の下部に設置された受け皿(ドレンパン)に溜まり、そこからドレンホースを通って屋外へと自然に排出されます。しかし、この一連の排水サイクルがどこかで寸断された瞬間、受け皿から溢れ出た水が室内機水滴落下となって私たちの頭上へ降り注ぐことになります。
東芝エアコン大清快シリーズをはじめとする高機能モデルでは、独自のプラズマ空清機能や高密度熱交換器が搭載されており、室内の微細なホコリや油煙を強力に集塵します。その反面、長年の使用によって吸着されたホコリやペットの毛が湿気を含み、スライム状のヘドロとなってドレンパン内部に滞留しやすい傾向があります。水漏れが起きる代表的な要因は以下の4点に集約されます。
- ドレンホース詰まり:屋外に伸びる排水ホース内に蓄積したホコリ、カビ、あるいは外から侵入したクモやカナブンなどの昆虫が水の抜け道を完全に塞いでしまう現象。
- ドレンパン掃除の不足による滞留:受け皿内部に長年蓄積したバイオフィルム(微生物の膜)やヘドロが排水溝の小さな穴を塞ぎ、処理能力を超えて水が溢れるケース。
- ルーバー結露による滴下:冷風を送り出す上下フラップ(ルーバー)に室内の湿った温風が当たり続け、吹き出し口付近に結露が発生して水滴が垂れる、あるいはファンに巻き込まれて水しぶきとなって飛ぶ現象。
- 配管断熱不良:室内機と室外機をつなぐ冷媒配管を覆う断熱材が経年劣化で裂けたり縮んだりし、結露水が配管を伝って壁の隙間やエアコンの裏側から染み出す構造的トラブル。