耳掃除に伴う咳の多くは生理的なアーノルド神経反射であり、過度な心配はいりません。しかし、状況によっては耳や呼吸器に潜む別の疾患が疑われるケースもあります。
判別のポイントは「耳掃除の器具が触れた瞬間だけに限定して咳が出るかどうか」です。触れた時だけ一過性に咳が出て、掃除をやめればピタッと治まる場合は典型的な神経反射です。
一方で、以下のような症状が併発している場合は、単なる反射ではなく医療機関での治療が必要なサインとなります。
注意すべき危険サイン: ・耳の中に激しい痛みやかゆみ、ただれがある(外耳道炎や外耳道湿疹の疑い) ・耳だれ(分泌物)や出血が見られる ・耳掃除をしていない時でも日常的に咳が続く(咳喘息やアトピー咳嗽、胃食道逆流症の疑い) ・耳の詰まり感や聞こえにくさが改善しない(耳垢塞栓や中耳炎の疑い)
特に外耳道に炎症が起きていると神経が過敏になり、普段よりもわずかな刺激で激しい咳き込みや痛みを引き起こすことがあります。