作品全体を包み込むノスタルジックな世界観も、多くのファンを魅了し続ける要因だ。1960年代の東京オリンピック前後の日本を背景に、緻密に再現された昭和レトロな街並みやファッション、当時の生活様式は、リアルタイムを知る世代には懐かしさを、若い世代には新鮮な魅力を提示した。
さらに、その世界観を完璧に補完したのが桑田佳祐が手がけた主題歌『若い広場』である。昭和歌謡のテイストを感じさせるキャッチーなメロディと、どこか切なくも前向きな歌詞は、ドラマのオープニング映像と相まって毎朝の朝茶のような安心感を全国に届けた。音楽と映像、ストーリーが見事に調和したことで、単なるテレビドラマの枠を超えたひとつのカルチャー体験へと昇華されたのである。