平面的になりがちなボールのイラストに生命を吹き込むには、「曲線の湾曲」と「影の付け方(シェーディング)」が決定的な差を生み出します。
まず意識したいのが、輪郭線のカーブです。中央の五角形から外側へ伸ばす線は、完全な直線ではなく、円の外周に沿ってわずかに外側へ膨らむ弓なりの曲線で描きます。これだけで、人間の視覚認知は平坦な模様を「球面に貼り付けられた模様」として知覚するようになります。
さらに立体感を際立たせるためのプロの仕上げテクニックが以下の2点です。
- ハイライトの白抜き:中央の黒い五角形の右上(または左上)の角近くに、小さな白い点や薄い塗り残しを作ることで、ボール表面特有のエナメルやレザーの光沢感を表現できます。
- ドロップシャドウと接地影:光源を左上と想定した場合、ボールの右下内側に薄いグレーで三日月状の陰影(インナーシャドウ)を入れ、さらにボールが地面に接している真下に濃い楕円の影を描き足します。これだけでイラストが紙面から浮き上がるような奥行きが生まれます。