近代的な駅前の変化とは対照的に、一歩歩みを進めれば温かみあふれる東十条銀座商店街が大きく広がっている。昔ながらの惣菜店、手頃な青果店、日常に寄り添う個人商店がひしめき、威勢の良い声が飛び交う光景はどこか心地よい。
この土地は文化的文化の匂いも深い。近代日本文学を代表する作家芥川龍之介をはじめ、多くの文人が愛した田端や王子周辺のカルチャーゾーンと地続きであり、落ち着いた文化の香りも街の底流に流れている。東京都北区ならではの、古き良き江戸・明治からの歴史と昭和の下町情緒が見事にミックスされた一角だ。