ネット上の掲示板やSNS、知恵袋には、悪質業者との生々しいトラブル体験談が日々投稿されています。筆者が実際に被害者や業界関係者へ行った取材から、その生々しい実態が浮き彫りになっています。
都内在住の30代女性は、深夜にトイレが詰まり、パニック状態でネット検索トップに出てきた「基本料金500円・最短15分到着」という業者を呼びました。しかし、現場に到着した作業員は便器を覗き込むなり、険しい表情でこう告げたといいます。
「当時の特番インタビューや被害者の手記でも語られている通り、『この型番の便器は特殊で、今すぐ外して特殊な薬品と高圧洗浄をかけないと下水管が破裂する』と矢継ぎ早に脅されました。深夜で相談できる人もおらず、作業員が玄関に立ちふさがるような姿勢だったため、恐怖で28万6,000円の請求書にサインしてしまいました」(取材に応じた被害女性の証言)
業界の内部関係者によると、悪質業者の多くは現場作業員に対して「売上の30〜50%」という極端な完全歩合制を敷いており、作業員は1件あたり数十万円の売上を上げなければ給与が支払われない仕組みになっています。そのため、本来は数千円のローポンプ作業で済む軽微な詰まりであっても、意図的に「高圧洗浄」や「便器交換」が必要だと偽るインセンティブが構造的に組み込まれているのです。