このカスタマイズサービスが爆発的な広がりを見せる契機となったのが、ブランドの節目に展開されたコアラのマーチ40周年記念企画だった。長年親しまれてきた絵柄の歴史を振り返りつつ、ファンの熱量を可視化する試みとしてスタートしたオリジナルコアラのマーチ制作プロジェクトは、SNSを中心に大きな反響を呼んだ。
当初はイベント連動型のプロモーションという位置づけが強かったものの、ユーザーからの「いつでも作れるようにしてほしい」「子どもの成長記録として残したい」という切実な声を受け、恒常的な基幹サービスへと昇華した経緯がある。40年の歴史で培われた圧倒的な親しみやすさがあるからこそ、パーソナライズされたときのギャップと感動が際立つ。
世代を超えて愛されてきたロングセラー商品が、時代に合わせてデジタル技術を取り込み、自ら進化を遂げる。プロジェクトの軌跡は、伝統ブランドが若年層や子育て世代とのエンゲージメントを再構築するための教科書的な成功事例といえよう。