うつ病の嘘を見抜く最新知見:擬病と虚偽性障害の境界線とは

うつ病の嘘を見抜く最新知見:擬病と虚偽性障害の境界線とは

話題沸騰中の うつ病の嘘を見抜く最新知見:擬病と虚偽性障害の境界線とはについて、主要な情報を分かりやすく掲載しています。

詳細を見る

診断の難しさは、心の不調が客観的な血液検査や画像診断だけで一意に決定できない点にあります。日本精神神経学会のガイドラインや米国精神医学会が定めるDSM-5の診断基準に基づいても、主観的な愁訴が診断の大きなウェイトを占めるのが実情です。ここで重要になるのが、「単なる詐病(経済的・社会的利得を狙って意図的に嘘をつく行為)」と、「擬病(身体的・精神的症状を模倣する行動全般)」、そして患者自身が無意識に患者役を演じてしまう「虚偽性障害」の違いです。

専門医の知見によると、見抜くための第一の兆候は「症状の劇的な不自然さ」に現れます。例えば、休職申請直前まではSNSや趣味の活動に著しく活動的である一方、職場連絡のときだけ極端な無反応や絶望をアピールするといった、行動の非一貫性です。また、DSM-5の臨床観察においては、薬物治療に対する反応が不自然に皆無であったり、治療者の提案する復職ステップに対して過剰な拒絶を示す姿勢も、注意深く観察すべきシグナルとして挙げられます。

林 結菜
Author

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。