軍事防衛の中核をなす「漢光演習」の現場を取材すると、防衛戦略の劇的な変化が目に見える形で伝わってくる。かつて見られた歓迎ムードや公開前提のデモンストレーションは一掃され、完全に「事前シナリオなし」の抜き打ち形式へと移行した。
深夜、滑走路が爆撃により破壊されたと仮定された軍用飛行場では、照明が遮断された暗闇の中で素早い修復と代替滑走路からの戦闘機緊急発進訓練が行われていた。台湾国防部が指示したこの実戦的訓練では、通信障害や指揮官の戦死といった過酷な状況設定が突発的に付与される。現場の部隊は即座に自主判断を下し、分散展開を実行しなければならない。汗と泥にまみれながら任務を完遂する兵士たちの姿は、極限状態における圧倒的なリアリティを物語っていた。