宝篋山には主に小田休憩所を基点とする6つの主要登山ルートが存在します。その中でも初心者に最も選ばれている2大ルートが「極楽寺コース」と「常願寺コース」です。
一番人気の「極楽寺コース」(登り約1時間40分/下り約1時間15分)は、小田川の源流沿いを登る清流トレイル。ルート上には「慈蔵の滝」や「五輪塔」などの見どころが点在し、夏でも木漏れ日とせせらぎに包まれながら心地よく標高を稼げます。傾斜が比較的緩やかで階段や木道が整備されているため、トレッキングシューズの足慣らしに最適なコース設計です。
一方、変化に富んだ山歩きを楽しみたい方に推奨されるのが「常願寺コース」(登り約1時間45分/下り約1時間20分)です。古刹・常願寺跡を経由し、沢を離れて尾根筋を進むこのルートでは、「くずしろの滝」や「天狗岩」といった巨岩・奇岩の景観が現れます。尾根に出ると視界が開け、適度な登り応えを感じられるため、極楽寺コースから登り常願寺コースで下山する周回ルート(所要約3時間〜3時間30分)が王道の黄金ルートとして定着しています。
百名山である筑波山との比較においても、宝篋山は「急峻な岩場や激しい段差が少なく、膝や心肺への負担を抑えて山歩きの基礎を学べる」という大きなメリットがあります。筑波山で挫折しかけた方でも、宝篋山なら登頂の達成感と爽快感を存分に味わうことが可能です。