彼女の芸能活動の原点を振り返る上で、1960年代後半における熱狂を外すことはできない。少女モデルとして早くから脚光を浴び、東映での映画出演を経て一躍時代の寵児となった。特に1968年にリリースされたデビュー曲『ゆうべの秘密』は、当時の若者文化の空気を鮮やかに凝縮した大ヒット作となり、日本レコード大賞新人賞を受賞するに至った。
当時の歌謡曲シーンにおいて、彼女が放つ洗練された都市的センスと儚げな魅力は際立っていた。単なる歌手にとどまらず、時代のトレンドセッターとしての役割も果たしていたのだ。TV画面を通じてお茶の間に届けられたそのビジュアルと声は、一瞬で全国の若者を虜にした。