この映像を伝説へと昇華させた最大の要素、それが山下達郎の手掛けた楽曲「踊ろよフィッシュ」だ。精緻に構築されたサウンドと真夏の潮風を感じさせるボーカルアレンジは、まさに音楽業界のトップランナーによる極上の職人技。単なるタイアップの域を超え、映像と音楽が互いを高め合う相乗効果を生み出した。
当時の日本の音楽業界において、テレビCMは新たなヒット曲を生み出す最大のリスニングポイントだった。「踊ろよフィッシュ」は、80年代後半の成熟しつつあったJ-POPシーンの象徴となり、最高峰のCMソングとして多くの人々の耳に記憶された。真夏のビーチで響き渡る山下達郎の歌声は、今聴いても一切の古さを感じさせない。