日本のポップカルチャーを語る上で欠かせないのが、写真週刊誌の存在だ。とりわけ『FRIDAY』に代表されるスクープ報道誌は、時代の熱狂と混沌を独自の視角で切り取り続けてきた。路上で交わされた飾らない会話、深夜のスタジオから出てきたスターたちの無防備な表情。そこには、完璧に計算されたプロモーション写真では決して味わえない、剥き出しの人間ドラマが息づいている。
写真週刊誌が蓄積してきた膨大なフィルムアーカイブは、今や時代風俗を検証するための第一級の資料だ。90年代からゼロ年代にかけてのファッション、街のネオン、タレントが放つ特有のギラつき。紙の印刷物として消費されたスナップが、年月を経て歴史的なドキュメンタリー写真へと昇華していくダイナミズムは極めて興味深い。