ハワイの伝統的な宴「ルアウ」で振る舞われるカルアポークは、豚肉をバナナの葉で包み、地中のオーブンで時間をかけて蒸し焼きにする伝統食だ。家庭ではスロークッカーや炊飯器を利用し、豚肩ロース肉に粗塩とスモークリキッド(液体燻製香料)を揉み込んで低温調理すれば、驚くほどホロホロな仕上がりを楽しめる。
こうした古来の技法と、西洋やアジアの多様な調理法が融合して誕生したのがパシフィック・リム料理やハワイアン・フュージョンという洗練された食のスタイルだ。巨匠ロイ・ヤマグチ氏らが牽引してきたこの洗練されたムーブメントは、飲食・フードサービス産業に新たな風を吹き込み、今なお世界中のレストランシーンに強い影響を与え続けている。