カロリー消費量そのものはわずかだが、筋肉にかかる瞬間的な負荷は決して小さくない。かつてNHKスペシャルの身体メカニズム特集でも取り上げられたように、くしゃみによって吐き出される空気の速度は時速300km以上、風速に換算すると80m/sを超える台風以上の暴風だ。
この強烈な噴射力を生み出すため、腹直筋や横隔膜には一瞬にして猛烈な圧力がかかる。厚生労働省が公表する身体活動基準(METs)の指標では、くしゃみのような一瞬の暴発的動作を正確に数値化するのは困難だが、局所的な筋出力だけで言えば短距離走のスタートダッシュや重量挙げに匹敵する衝撃が体幹に響いている。