多言語国家スイスにおける意思形成を支えているのが、SWI swissinfo.chのような多角的な報道プラットフォームだ。ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語という4つの言語圏ごとに異なる世論の動向を、中立かつ精緻なデータで可視化し、有権者に深い判断材料を提供し続けている。
日本国内でも、NHKオンデマンドなどで配信される海外の政治ドキュメンタリーを通じて、スイスの投票風景に触れる機会が増えた。国際政治・公務行政の視点から見ても、単なる議会制民主主義にとどまらない「民意のダイレクトな反映」と「徹底された情報公開」のセットが、いかに国家の安定に寄与しているかが良くわかる。