死神代行消失篇を経て千年血戦篇に入ると、一護は以前のような「手で顔を覆って仮面を出すホロウ化」を一切使わなくなります。この変化に疑問を抱いたファンも少なくありませんが、これには魂の構造と斬魄刀の再鍛造に関する明確な理由が存在します。
零番隊の二枚屋王悦による「浅打」との対話修行において、一護は滅却師の力(おっさん)と虚の力(白一護)の双方が自分自身の魂そのものであると受け入れました。その結果、新たに打ち直された斬月は、「滅却師の力を宿す短い刀」と「虚・死神の力を宿す長い刀」の二刀流となります。
以前の仮面を被るホロウ化は、滅却師の力によって抑え込まれていた虚の力が「外側に無理やり漏れ出していた不完全な状態」に過ぎませんでした。自身の出自を受け入れ、内なる力を完全に統率できるようになった一護にとって、もはや仮面というフィルターを介して力を引き出す必要がなくなったのです。
千年血戦篇終盤のユーハバッハ戦では、長い刀に高濃度の滅却師の霊圧を流し込むことで虚の力を強制的に引き出し、頭部右側から1本の角を生やした新たなホロウ化形態(虚の力との融合形態)を披露。ウルキオラ戦の完全虚化を想起させる角を生やしながらも、完全に理性を保った状態で「月牙十字衝」や「グラン・レイ・セロ」を纏った最強の斬撃を放ちました。