初代『ドラゴンクエスト』は、1人旅のRPGである。仲間からのサポートも、予備の回復役も存在しない。限られた最大MPをどのように割り振るかが生死を分けた。
レベル3時点での主人公の最大MPは、およそ10〜14程度。呪文のコストは以下の通りだ。
- ホイミ(HP回復): 消費MP 3
- ギラ(攻撃): 消費MP 2
- レミーラ(視界確保): 消費MP 2
ダンジョン探索中、レミーラを1回唱えることは「ホイミ1回分近くのMP」を失うことを意味する。光を取って安全なルート確認を選ぶか、それとも暗闇をたいまつで耐え抜いてMPを回復用に温存するか。このジレンマこそが、極限のサバイバル感を生み出していた。
「レミーラをもう一度唱えるべきか、暗いまま出口へダッシュすべきか。残りMP4で直面するあの選択こそ、初期ドラクエの醍醐味だった」