インターネット上で「猫の尿の出し方」を検索すると、膀胱を手で圧迫して尿を絞り出す方法を見かけることがあります。しかし、猫の圧迫排尿のやり方に関する情報を素人が真似することは極めて危険です。
圧迫排尿は、椎間板ヘルニアや交通事故などによる下半身麻痺で「尿意を感じない・自力で排尿筋を動かせないが、尿道の通り道自体は完全に開通している猫」に対してのみ適用される医療手技です。物理的に尿道が詰まっている猫に対して圧迫を加える行為は、閉塞した水道ホースの根元を強い力で踏み潰すようなものであり、確実に膀胱破裂を招きます。
麻痺を抱える猫への圧迫排尿であっても、獣医師から直接指の当て方や力加減の実技指導を受けない限り、膀胱内膜を傷つけるリスクがあります。尿道が詰まっている可能性がある状況下では、いかなる理由があっても圧迫排尿を試みてはなりません。