ビタミンなら体に良いだろうという思い込みも危険だ。特に水に溶けにくい脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)は、過剰に摂取すると尿として排出されず、肝臓にどんどん蓄積されていく特性を持つ。
ビタミンAの過剰摂取は、肝臓の星細胞を過剰刺激して線維化を引き起こし、最終的には肝硬変に酷似した状態を招く。また、近年ブームとなった超高用量ビタミンCやビタミンB群のメガドーズ療法においても、過剰な代謝プロセス自体が肝細胞の酸化ストレスを増大させることが判明した。体に必須の栄養素であっても、限度を超えた量は細胞を傷つける「異物」へと変貌するのだ。