突発的な火災が発生した際、インターネットやSNS空間には事実と憶測が入り混じった不正確な情報が瞬時に拡散します。特に「〇〇さんの家が全焼した」「死傷者が多数出ているらしい」といった真偽不明の投稿は、当事者のプライバシーを著しく侵害するだけでなく、地域住民に不要なパニックを引き起こします。
また、災害心理学の観点から強く警鐘を鳴らすべきなのが、「野次馬(見物人)の現場集中問題」です。煙やサイレンを見て興味本位で火災現場付近に近寄る行為は、消防車両の進入経路を塞ぎ、消火ホースを踏みつけるなど、一刻を争う救助活動の重大な妨げとなります。さらに、強風による飛び火や有毒ガスの滞留、建物の倒壊やプロパンガスボンベの爆発など、見物人自身が二次災害に巻き込まれるリスクは極めて高いのが実情です。
ネット上の情報を見極める際は、個人アカウントの推測ではなく、公式な報道機関や公的機関の発信に基づいているかを常に確認する姿勢が欠かせません。