学生時代から頭角を現していた杉山は、東京藝術大学の卒業制作・修了制作で高い評価を受け、大学美術館買い上げや安宅賞などの誉れに浴した。その後も商業ギャラリーや美術館でのグループ展、個展を積極的に重ねている。
代表的な個展では、光の粒子をすくい取ったかのような小品から、空間を支配する大作まで幅広く発表。個展のたびに提示される新たな視点は、日本画ファンの枠を超えて現代アートのコレクター層からも高い支持を集めている。
初期作品から博士課程修了制作まで
初期の作品においては、細部の描写に対する恐ろしいほどのこだわりが際立っていた。博士課程修了制作では、伝統技法の習得を超えた「自己の絵画言語」を確立。空間の広がりと余白の使い方が格段に洗練され、鑑賞者を深く引き込む世界観を作り上げた。
近年の個展・グループ展での注目作
近年は、都市の日常風景における光の屈折や影のレイヤーを意識した作品が目立つ。単なる写実にとどまらず、抽象と具象のあわいを漂うような画面構成は、観る者に強い強い余韻を残す。