年収の議論でよく使われる「平均値」には、大きな罠があります。ごく一部の超高所得者が全体の数値を大きく引き上げてしまうため、一般的な会社員の感覚とはズレが生じるのです。例えば、年収3000万円の人が1人いるだけで、周囲の平均値は跳ね上がります。
だからこそ、データを上から順に並べたときにちょうど真ん中にくる「中央値」こそが、私たちが本当に知りたい「普通の生活者」のリアルな姿を映し出します。40代になり、役職がついた人とそうでない人の差が開くこの時期、平均値だけを見て「自分は平均以下だ」と落ち込む必要はありません。見るべきは、実態を反映した中央値です。