過酸化水素は化学式H₂O₂で表され、分子内にO–Oの結合を含みます。水(H₂O)と比べると酸素が増えただけではなく、酸素同士がつながっている点が反応性に大きく関わります。電子式を考えるとき、このO–O結合が“軸”になります。
もう一つのポイントは、酸素原子がもつ電子の性格です。酸素は一般に電子を引き寄せる傾向が強く、電子式の描き方でも孤立電子対が登場しやすい分子です。結果として、分子全体で電子の偏りが起きやすくなります。
この“電子の偏りやすさ”が、過酸化水素が酸化剤として働きやすい理由の説明につながります。電子式は、それをいきなり暗記させるための図ではなく、なぜそうなるのかを追うための手がかりになります。