集団の同調圧力や見えない空気に呑まれることなく、個としての自由と理性を保つにはどうすべきか。山本七平の思想が一貫して教えてくれるのは、自分自身が立脚している「常識」や「時代の空気」を一歩引いた位置から相対化する視座の尊さである。
過去の歴史を複眼的に学び直し、異なる文化や思想の文脈と比較することで、私たちは初めて自らを縛る不文律の正体を客観視できる。空気に流されず、孤立を恐れず、確固たる根拠をもって言葉を発すること。不確実性が極まる時代を自立した個人として生き抜くための羅針盤が、山本が遺した膨大なテクストの中に確かに刻まれている。 (出典: 山本 七 平(Yahoo!ニュース))
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