国際柔道連盟(IJF)によるルール改正が相次ぐ現代において、脚掴みの禁止や指導の厳格化など、柔道はよりスピーディーかつ攻撃的なスタイルへの進化を迫られている。こうした時代の変化に対し、日大柔道部は伝統の技を守りつつも柔軟に適応してきた。
日大柔道の根幹をなすのは、相手に組ませず自らの型を即座に作る「組み手争い」の緻密さだ。組み手で優位に立った瞬間、間髪入れずに繰り出される得意技の数々が相手を圧倒する。
日大部員が誇る代表的なフィニッシュ・ホールド
相手を「一本」で仕留めるために研ぎ澄まされた代表的な技法は以下の通りである。
背負投(Seoi-nage): 低い踏み込みから相手の懐に入り込み、爆発的な脚力で担ぎ上げる。軽量級から中量級の部員にとって最大の武器である。
大外刈(Osoto-gari): 相手の体勢を崩した瞬間に軸足を深く踏み込み、強靭な太ももで相手の脚を刈り取る。重量級の試合決定率を高める技として重宝されている。
寝技・肩固(Kata-gatame): 立ち技からのスムーズな移行によって移行する抑え込み技。相手の逃げ道を塞ぎ、確実に逃げ場を奪う日大伝統のグラウンドワークである。