日本屈指の秘湯として全国にその名を轟かせる乳頭温泉郷。ブナの原生林に抱かれた7つの個性的な温泉宿へと向かう玄関口となるのが、まさにこのステーションだ。仙北市が主導する観光産業の取り組みは、伝統的な湯治文化を守りつつ、キャッシュレス決済の整備や多言語案内システムの導入など、次世代のホスピタリティへと着実に進化を遂げている。
乳白色の湯に浸かる至福の時間を手に入れるには、駅前ターミナルから発着する路線バスの時刻表を逆算した旅程設計が欠かせない。山深い温泉地では日帰り入浴の受付時間が午後の早い段階で終了する宿も多いため、午前中の新幹線で現地入りし、直通バスで一気に山懐へと分け入るのがもっともスマートなアプローチだ。