缶コーラの爽快感を語るうえで欠かせないのが、アルミニウムという素材の持つ物理的特性です。ペットボトル(PET樹脂)は分子レベルで見るとごくわずかな隙間が存在し、長期間保管すると炭酸ガス透過性によって少しずつ炭酸が外へ抜けていきます。
対してアルミ缶は気密性が極めて高く、炭酸ガスを一切通しません。そのため、賞味期限の長さにも差が生じます。一般的なペットボトル入り炭酸飲料の賞味期限が約5〜6ヶ月であるのに対し、缶コーラの賞味期限は約12ヶ月(1年)と長期間設定されています。長期間経過しても製造直後の強烈な炭酸ボリュームが保たれるのは、金属密閉ならではの強みです。
また、缶コーラの冷えやすさには明確な熱伝導率の差があります。アルミニウムの熱伝導率はポリエチレンテレフタレート(PET)の数百倍に達します。冷蔵庫や氷水に入れた際、中身まで一気に冷気が伝わるため、飲む直前に最も炭酸が引き締まる理想の温度(約2℃〜4℃)へと素早く到達します。