ICUの入試を理解する上で外せないのが、国内の多くの総合大学とは根本的に異なる学部組織のあり方だ。全学で「教養学部アーツ・サイエンス学科」のみという単一学部・単一学科制を採用しており、専攻領域(メジャー)は入学後の2年次終わりに選択する仕組みとなっている。
この独自の構造は、日本の高等教育において多様な学問領域を横断的に学ぶ環境を提供し続けてきた。法学や経済学、文学、自然科学に至るまで、約30のメジャーから自身の関心に応じて自由に組み合わせて学べる点が大きな魅力だ。それゆえ、出願段階で「法学部偏差値」「文学部偏差値」といった学部ごとの数値分散が存在せず、全受験生が同一の学科枠で競い合うことになる点に留意したい。