長年、湘南台といえば慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)や文教大学などを擁する「若者と学生が集まる街」というイメージが強かった。現在も駅前のバスロータリーからは連節バス「ツインライナー」が頻繁に発着し、活気に満ちた学生の姿が見られる。しかし、近年の街の変化はそれだけに留まらない。
交通利便性の飛躍的な向上に伴い、駅周辺では大手デベロッパーによる分譲マンションやファミリー向け賃貸の建設が相次ぎ、都内から移住してくる30代・40代の子育て世代が急増している。駅周辺には24時間営業のスーパーや複数の医療モール、行政機能を集約した市民センターがコンパクトにまとまっており、徒歩圏内で生活が完結する。単なる「通学の通過点」から「世代を超えて永住を見据える住宅地」へと、街の性格がゆるやかにシフトしているのだ。