不倫騒動によって私生活ではどん底を味わった和田ですが、その悲運を芸人としての武器へと転換させた契機がテレビ東京系の深夜番組『ゴッドタン』でした。プロデューサーの佐久間宣行をはじめとする制作陣は、和田の抱える悲哀と生々しい感情をタブー視せず、番組の看板企画「芸人マジ歌選手権」や「コンビ愛確かめ選手権」の中で絶妙にフィーチャーしたのです。
番組内での和田は、傷心の日々や元妻への未練、そして東ブクロへの憤りを生々しい言葉で吐露しながらも、スタジオの爆笑をかっさらいました。悲劇の被害者にとどまらず、自虐を交えた独自の怪異なキャラクターを開花させたことで、視聴者や同業者からの好感度は一気に急上昇しました。SNS上でも「これだけ壮絶な目に遭いながら笑いに変える和田さんは本物の芸人」「痛々しいのにめちゃくちゃ笑える」といった同情と賞賛の声が相次ぎました。
そして最大の山場となったのが、さらば東口 鬼ヶ島 和解企画でした。番組内で直接対面した2人は、当初こそ緊迫した空気を漂わせていたものの、怒りと気まずさをぶつけ合う中で徐々にプロの掛け合いへと昇華。東ブクロが土下座で謝罪し、和田がそれを受け止めるという劇的なプロセスを経て、ビジネス上の共演関係を再構築することに成功しました。この和解劇は、芸人同士の掟とエンターテインメントの境界線を乗り越えた名場面として、メディア史に刻まれています。