岐阜県加茂郡八百津町の丘陵地に広がるむらさき野カントリークラブは、1990年代の開場以来、美しい景観と快適なプレー環境を両立させたリゾート感あふれるパブリックコースとして親しまれてきました。公式発表資料によると、標高約550メートルの高原に展開する18ホール・パー72の設計でありながら、インターバルも含めて高低差を巧みに緩和したレイアウトが大きな特徴です。
山岳コース特有の極端な打ち上げやトリッキーなブラインドホールは極力排除されており、ティグラウンドに立った際に視界が開けるホールが大半を占めます。特に象徴的なのが、霊峰・御岳山に向かって豪快に打ち出していくホールです。澄み渡る空気のなかで青空へ吸い込まれていく白球を追う爽快感は、都市近郊のコースでは決して味わえないダイナミズムを誇ります。
フェアウェイは適度なアンジュレーションが施され、視覚的な開放感とは裏腹に、第2打以降では確かなライの見極めが求められます。単なるフラットな易しいコースではなく、「初心者には寛容でありながら、上級者にはピンポイントの落とし所を要求する」というコースデザイナーの意図が随所に息づいています。