金美齢氏の人生を語る上で欠かせないのが、生涯の伴侶であり、共に台湾独立運動を闘い抜いた周英明(しゅう えいめい)氏の存在です。
周英明氏は東京大学大学院で工学博士号を取得した優秀な研究者でありながら、妻の思想活動を静かに、そして力強く支え続けました。ブラックリストに載せられ、帰国できない過酷な不遇の時代も、二人は二人三脚で乗り越えてきました。
しかし、2006年に周英明氏は他界。最愛の夫を失った悲しみは、金美齢氏の人生に大きな影を落としました。それでも彼女は折れることなく、夫の遺志を胸に刻み、言論人として立ち続けました。現在の彼女の静かな暮らしの中にも、亡き夫と共に歩んだ歴史と強い感謝の念が常に息づいています。